SHOT 123 - 2005/12/09

E32 BMW 735i 愛車レポート (12)でお伝えしましたとおり、異音の原因がコンプレッサーのシャフトにあることが判明。「なにも12月にコンプレッサーを換えなくていいよなー」と思っていたのですが、やっぱりカタカタ音が気になります。部品を探したところ新品が6万円弱。「ちょっと高いなー」と思っていたところにリビルド品を安く手に入れることができたので交換することにしました。

真冬のコンプレッサー交換というのもある意味「ルッソ的」(オーバークォリティ)かもしれません。(笑)

冬でも「デフロスター」と「内気循環」時に(除湿のため)コンプレッサーが動きます。窓ガラスの曇り止めですね。視界の確保は安全運転のために大事。

BBSホイールの内側を手が届く限り、濡れ雑巾で拭きました。黒い汚れはありますが、ノーマルパッドを思えばはるかにブレーキダストが少ない。外側には出てこないのですから合格です。

左が外したコンプレッサー、右がリビルド品。古いほうはプーリーのガタがビミョーに大きい。このわずかなガタを放置しておくと、ある日トラブルにつながるのです。

古いコンプレッサーは分解整備されて、またリビルド品として生まれ変わります。リサイクルです。

冬はエアコンガスが入りにくいため、今日は4本だけ入れてもらいました。強制的にコンプレッサーを動作させてあったため室内はしっかり冷えておりました。直前まで石油ストーブでぬくぬくしていた身に寒さが堪えました。即、ヒーター全開にしたのは言うまでもありません。

結果カタカタ音も消えて、735がちょっぴりクォリティアップ。経年変化でヤレていく一方ではなく、スポット的にリセットボタンを押していくことも楽しみのうちだと思います。コツはお金をかけ過ぎないことかな。クルマを「安く買う」のもよいのですが「安く(上手に)乗る」ことも大事です。

(奥のリフトではマセラティ・ザガート・スパイダーの HID ライト取り付け等を行っています。)

私事ですが、我が家ではあわてん坊のサンタクロースがPS2用ステアリングコントローラー(GT Force Pro)を届けてくれました。息子たちは「新車」を手に入れたわけです。ステアリングとペダルのむこうはバーチャルサーキットです。

先日、E-wayamaさんのリクエストに応えて「スカイラインGT-R Mスペック ニュル」(R34)を購入してニュルブリクリンクで走らせました。ストレートを250km/hで走り抜けます。長男いわく、エリーゼと比べると「操縦性は重いけれど、シフトチェンジは速い」そうです。PS2のシフトは「ボタン」ですけど。

彼はいつの間にか Mobil 1 NSX (JGTC) 2001 を入手しており、レースで BMW M3 CSL や TVR といっしょに走っていたのですが、そのぶっちぎりの速さはほとんどインチキ。本人も「完全に浮いてるね」。さすがに安定して速いそうです。その後、800馬力のFORD GTに乗り換えたら「うわぁ、ゼンゼンちがう〜!」。パワーがありすぎてまっすぐ走らない。直線はいいけれどカーブは苦手。続いて、最初に乗っていた CIVIC TYPE-R に乗り換えたら「お、重い、というか遅すぎる〜」「あ、その感覚わかる。街乗りはいいけれど高速では踏んでも走らないクルマは耐えられないもんなー」「大人になったら、もうすこし速いクルマに乗りたいなぁ」「最初はロードスターかシビッ クで運転を覚えなさい!」。(笑)

ブレーキを踏んでも、ステアリングを切っても身体にGがかからない不自然さは、実際にレーシングカートに乗って「わかった」そうです。TVゲームでは映像と音、それにステアリングの手応えで状況を把握して走ります。路面やタイヤの状態によってステアリングフィールは刻々と変化するらしく、彼はわたしの知らない世界に突入しています。

近い将来、バーチャルレーサーたちが現実世界にデビューしてくるのかもしれません。