ALFA ROMEO 164 REPORT No.3
ついに来ました,164.

オドメーターは58,630km.ここから再出発です.あいにく雨の夜の納車だったのでなにも見えません.でも簡単なレクチャーだけで乗れるところがアルファロメオの安心感.そういう意味では164も現代車.そこそこトルクもあって運転しやすいクルマです.

ところが一夜明けて悩んでしまいました.

■ 夜目遠目笠のうち

すこし離れてみるとかっこいいのですが,近づいてみるとアラが目につきます.

  1. ステップモーターをあえて交換していないためにエアコンの吹出口が窓と足元から換えることができない(空調は効く)
  2. ウィンドーウォッシャー警告灯が点灯したまま(センサー異常)
  3. 155と同タイプのCDチェンジャーがついていたので10連奏マガジンを挿入したら取り出せなくなった(電源が来ていないか,故障している)
  4. ドアミラーのリモコンがほとんど動かない
  5. 左フロントのサイドマーカーが付いているボディパネルが外れそう
  6. ホイールが傷だらけ
  7. エアコンを使用して走行後にできる水たまりが虹色.(ガソリン臭はしない)
  8. 室内にタバコの匂いが染みついている(家族が気分が悪くなってしまった)
  9. 前オーナーが黒革シートにしたのはいいけれど運転席が擦り切れている(わたしの155と同じ)
  10. 室内が汚れている

最後の項目については,前レポート車のシトロエンBXのほうがずっときれいでした.5年物の164が10年物のBXに負けています.なんだかガッカリです.

■ ルッソの取捨選択

自分でもそんなことを気にするなんて思っていなかったので「164になにを期待していたんだろう」と悩んでしまったわけです.

きっと「気持ちよく過ごせるセダン」を期待していたのでしょう.

ルッソが納車整備に手を抜いたわけではありません.この原稿を読んでいちばん驚くのはEワヤマさんだと思います.解決策はあります.脱臭を含めた室内のクリーニングに出すのです.ついでにフロアマット(赤がいい)も新調すればずいぶん印象が変わるはず.

フツーの中古車屋さんで買ったのであればもっときれいだったでしょう.hisata 相手のレポート車であり,なおかつ納車を急がされた(笑)という事情はあるものの,この164は「ルッソならでは」だと思います.

つまり,大切なところにだけ手をかけてあるのです.

だってステップモーターの交換を見送るんですよ.わたしはエアコンが効きさえすればなんでもいいですけど(お金がかかるとはいえ)ふつうは許されませんよね.

いまのところ,この164は走らせる部分に関して不安はないのです.今回はキャブレターから解放されたこともありますがアイドリングが安定していてストールの不安がないというのは素晴らしいことですし,エアコンが効いて,タイミングベルトも交換済みだから思い切って踏むことができるというのは素敵です.

きれいにワックスをかけてあってピカピカだけど,明日ベルトが切れるかもしれないクルマと,多少の傷と汚れがあっても安心して乗れるクルマ.

こりゃ究極の選択かもしれませんな.