ALFA ROMEO 164 REPORT No.9
今回の帰省は初めての高速走行でもあります.天候は快晴.暑くなりそうです.

■ 帰省エクスプレス

土曜の午後,155からチャイルドシートを乗せ換えて164で出発.助手席に乗り込んだ妻は「やっぱり広いわね」.今日は東名阪道で大阪へ向かうことにしました.

高速では「155よりも乗り心地がいいわ」.運転していてもパワーに余裕があるので楽チン.追い越し加速も右足だけです.

用心のためにメーターパネルの水温,電圧,油圧,燃料計をチェック.2kmの料金所渋滞で水温100度.電圧は走行時14V,渋滞時13V.油圧は4barあるかと思うと1barまで下がったりします.燃料の減り方が早いような気がしますが燃費を知らないのでなんともいえません.

さっきからエアコン全開なのですが暑い.これなら155のほうが効きます.すっかり夏空で手足に直射日光が当たるせいもあるようです.トンネルなどで日陰に入ると涼しい.同様にリアシートも横から日が当たると暑いみたい.

わたしがこのクルマを「家族の足」として使うなら,うしろの窓にはスモークフイルムを貼って,たとえ部品代7万+工賃5万かかってもエアコンのステップモーターを交換してもらいます.そうしないとリアシートに冷風が届かないのです.

逆にいえば暑いといっても許容範囲内.汗だくになるのは防いでくれますからエアコンは十分有難い.ひとりで乗るなら「全然オッケー」.

名阪国道の上り.155TSだったら5速から3速に落として踏むところでも,164Lはキックダウンすればそこそこ走ってくれます.でもパンチに欠けて,あくまでトルクカーブに沿って加速する実用エンジン.

「おなじスピードでも155よりは怖くないわね」.そう言われればそうだ.音や振動が低いからでしょう.いつも怖い思いさせてスミマセン.

ようやく吹田ICを出ました.

騒々しいのでブロアファンを一段弱くして池田方面へ走っているとなにやら足元からカシャカシャと不規則な異音がします.音源はステアリングコラムカバーの中です.何から音が出ているのだろうと考えながら運転していると視界の隅に信じられないものが飛び込んできました.

■ お茶目なウィンク

スモールランプのインジケータです.一瞬でしたがメーターパネルの照明もついたみたい.

これはリレーだ.妻に「グラブボックスに取扱説明書があるからスモールランプのリレーがどこにあるか調べてよ.でも左の足元にあるヒューズボックスの中じゃないと思うな」.

頼んでおいて何ですが「調べても無駄だろうな」.155でもリレーやヒューズの位置は説明書と現実が一致しないのです.やはりヒューズはあってもリレーは載ってないとのこと.でも音がすれば特定することはできるはず.もうすぐだからとにかく実家まで行こう.

いつからこうなってたんだろう.ハイビームじゃなくてよかった.

クルマを止めて見ていると通常どおりスモールランプを点灯することはできるのですが,スイッチを入れてないのに勝手に点いたり消えたりするのです.前後のライト,ナンバー灯,メーター照明などきっちり点きます.明らかにリレーがおかしい.

「こりゃ今は仕方ないな」とイグニッションを切って片づけはじめたときのこと.

クルマの前を回ったときライトが点滅したのです.「おいおい」

というわけでルッソの長屋さんに電話で状況報告.「でもイグニッション切れば止まるでしょ?」「いえ,それが止まらないんです」「熱でおかしくなったかなぁ」.

原因はともかく,こんなのを夜中に見たら不気味だしバッテリーが上がると困るからマイナス端子を外しておきましょう.「あ,工具バッグを155に積んだままだ.長屋さん,164の車載工具はどこですか?」

教えてもらったとおりトランク床下のスペアタイヤの中に発泡スチロール製のケースがありました.「これ,ひょっとして」.ケースは樹脂製のヒモで縛ってあって一度も開けた形跡がないのです.前オーナーが一度も使わなかった車載工具をわたしが封印を解くの!?

10mm のスパナでバッテリー端子を外すとようやく164のウィンクは止まりました.