ALFA ROMEO 164 REPORT No.14
フォーマルなランチア,スポーティなアルファ,妖しいマセラティ.どのイタリアンセダンがお好きですか?

■ ナンバー1662

これはレポート開始前の話です.

名古屋でも希望番号制が導入され,手数料を払えば4桁の数字を選ぶことができるようになりました.Eワヤマさんが「164は希望番号を出してみましょうか」.新し物好きなんです.

「ルッソの電話番号なんですけど1772なんかどうでしょう」

即物的なことを言わないところが気に入って1662を提案したのです.これはルッソのファクス番号というだけでなく,

166−2=164

という意味があるのです.「166が発表されたけれど(2歩下がって)いまは164がお勧め」.1662とは164を意味するのです.

Eワヤマさんも気に入ってくれて新しいナンバープレートが付きました.クルマのヤレ具合と不釣り合いだけど「きれいな番号」です.

くだらないかもしれませんが遊び心もたいせつにしたいですよね.

■ 変化を誘うクルマ

164Lはアルファロメオのラインアップのなかでは「大人しいセダン」ですが万人向きではありません.

かならずしも乗り心地はよくないし,扱いにも注意すべき点がある.それでも164を選ぶメリットはスタイルや雰囲気にあるのでしょう.自分で運転しているときは気にしないのに,誰かが運転していくのをみると「いいなあ」と思うのです.あいつをスムーズにシャキっとドライブできれば絶対にカッコいい.

わたしにとって164Lは「ゆったり運転できる実用サルーン」なのですが一般には冒険だと思います.でも冒険だからこそ楽しい.いつも通いなれた道を外れて知らない道へ入っていくのは「時間のムダ」というリスクもあるけれど面白い.

たぶんアルファに乗ろうとする人は変化を恐れないのです.

変化を嫌う(保守的な)人にはわたしはイタリア車は薦めません.クルマのコンディションが変化しますから夜も眠れなくなります.(笑)

156や166にはそんな心配は無用なのでしょうが「オイル交換さえしていれば走る」とも思えません.まだそんなふうに easy に付き合えるクルマではないような気がするのは考え過ぎでしょうか.

164には物事を肯定的に,建設的に捉える生き方をする人に乗ってほしい.