ALFA ROMEO 164 Super 24V REPORT No.46
これから164を気軽に楽しみたいのであれば94〜97年式がお薦めです.理由はかんたん.高年式のほうが改良も進んで総じてトラブルも減っているからです.

■ スムーズネス

今日はめずらしく都内も流れていて,おかげで気持ちよく走ることができました.やはりエンジンの回転がスムーズになっています.前回のクリーニングの成果でしょう.

アクセルに足を乗せていても引っかかりがありません.踏んだだけスーっと回転が上がります.このエンジンに繊細さを感じたのは初めてです.

Dレンジのまま,1速だけキックダウンするのか,2速分落としたいのかを踏み分けることができるようになりました.それをうまく使えば街中でもキビキビ走ることができます.

井の頭通りから甲州街道に右折すると,バイパスから下りてくる道路と合流する直線があって,先頭で右折すると前に他車がいません.そこでグッと踏み込むといきなり1速で振り切れて2速にシフトアップするのです.こういうことができるのも納車時にタイミングベルトを交換してあるからです.いつ切れるかわからない状態では怖くて踏めません.

164 SUPER 24Vのエンジンクリーニング中にボンネットを開けてアクセルを吹かすとクォーンと鳴るのです.あんな音がするなんて知りませんでした.クリーニングしてくれた方も「ドイツ車とはちがいますね」.わたしもダブルシックスのようなエンジン音の静かなクルマに乗ったあとだったので驚きました.

うちの164は94年式で,最終が97年式.おなじ164でも高年式になるとエンジンも滑らかで乗り心地もよく洗練されています.逆に94年式はまだSUPER 初期型の荒削りな面が残っています.それでもエンジンフィールを楽しめるようになりました.わたしとしては予想外の展開です.

164の「本来の持ち味はこうだったのだろう」ということをオーナーも主治医も納得できる状態に持っていくのは,中古車を「育てる」ようなもの.その状態を維持して楽しむのが「収穫」といえるでしょう.164を納得できる状態にすることができたのは幸せなことだと思います.残る懸案はパワステがいつまで持つかですが,これは心配しても仕方ないでしょう.

新車で手に入れれば馴らしていく楽しみがありますが,中古車にも「乗り直す」楽しみがあります.

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LUSSOにお邪魔するといろんなクルマを見せてもらえます.それぞれのクルマに「シアワセ」があります.

▼ジャガー(DD6)
ベンツとすれ違いざまにシートの低さに気づくとき

▼ベンツ(C36)
クルマから下りてドアを閉めたとき

▼ゴルフ(GTI)
2速で踏み込んだとき

▼アルファ(164)
こんなところで××していいのだろうかと思いつつ××するとき

誤解を招きそうなところがイタリア車です.(笑)

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