街乗りの感じはわかったので,この調子でレポートを続けてもとくに発見はないだろうと第1章を締めくくったのです.そして週末の明け方に奥多摩のワインディングを走りに行こうと思っていたのです.そんな矢先にこんなことが起こるなんて...事実は小説より奇なり.なかなかドラマチックな展開です.(苦笑)
- ■ 油断大敵
- いつもの通勤路です.甲州街道を幡ヶ谷まで来たとき,なにか変な音がしたと思ったらバックミラーが真っ白じゃないですか.白煙が写っています.「まさか!?」.一瞬,他人事であってほしいと祈りましたが,減速したらボンネットから煙を吹いています.これはワタシです.現実を受け入れるしかないようです.右車線を走っていたのでやむなく右に寄せて止めてすぐにエンジンを切りました.
もしも火が出たら逃げようと一旦下りたのですが,どうも水蒸気らしいのでボンネットを開けるとエンジンルームが濡れています.水が吹いたようです.
「これはJAFを呼ぶしかないな」と「け,ケータイがない!?」.こういうときに限って忘れるなんて...この時点でかなり動揺しています.仕方ないので近くのコンビニの公衆電話へ.滅多に使わないテレホンカードとJAFの会員証をバッグの中から探し出し電話をかけました.JAFに会員番号と名前を告げ,状況や車種,場所を伝えます.「50分後に伺います」.
その後,Eワヤマさんにも電話して事情を伝えました.そしてコンビニでペットボトルの水を買って戻ったのですが,よくみるとラジエターホースがありません.抜けた? 外れた? いや,根元からモゲてる.
これじゃJAFが来ても直せないでしょう.代々木の会社の駐車場まで引いてもらう覚悟をしました.50分ということは1時間です.でも迷惑な立ち往生をさせておいて,喫茶店で涼んでいる気分にもなれず歩道で立って待っていました.斜め向かいのビル工事現場のおじさんがロードコーンを2つ持ってきて,M3のうしろに立ててくれました.(お世話かけました)
1時間後JAFのワンボックスが到着.やはり直せないということで牽引ロープを出してM3をつなぎます.M3の運転席に座り,キーを挿してハンドルロックされないことを確かめ,ギアはニュートラル,サイドブレーキを外します.ハンドルは思ったより軽いのですが,エンジンのかかっていないときのブレーキが重い.思い切り踏まないと追突してしまいます.発進時にロープでガンっと引っ張られてがっくんがっくんですがどうしようもありません.自走できなくなった「自動車」は情けないです.
無事に目的地に到着.JAFの方にお礼をいって一件落着.損傷個所の写真を撮ってEワヤマさんにメールで送りました.
ミニやアルファロメオにも乗ってきましたが,生まれて初めてJAFを呼んだのがBMWとは...こんなこともあるんですね.(壊してごめんなさい>M3,Eワヤマさん)
奥多摩で立ち往生しなくてよかった.(苦笑)