毎日の通勤は片道3kmなので気分が悪くなることもなく,BXにきわめて快適に乗せてもらっています.所用で出かけることもありますが,まだ遠出する機会がありません.
- ■ BXのリズム
- BXのリズムを見つけました.寝不足のときの波長にぴったりなんです.
ぼぉ〜っと運転しているとふわふわ,ゆらゆらが心地いいんです.「あくせく走ったってすぐに赤信号じゃないですか.それにこのクルマは急加速,急ブレーキは向かないんです」とつぶやいたところで後続車には聞こえなかったようで,左折しようと指示器を出してブレーキを踏んだ途端オペルは対向車線に飛び出して追い抜いていきました.
以来,街でドイツ車が目につくようになりました.なんだかメルセデスやオペルに睨まれているような気がするんです.交通の流れを妨げるような運転はしていないつもりなのですが,せっかちなドライバーはイライラするようです.
小排気量車に乗ったときも「そんなに急いでどこへ行くの?」と思いますが,BXも似たような感覚があります.BXはアクセルを踏み込めばそれなりに走ってくれるはずなのですが,そういう気にならない.ひたすら滑らかにスムーズにゆるゆると街中を泳ぐのであります.
そのうち街の外へも連れ出してみたいと思っています.
- ■ ひろさの秘密
- BXのシートって背もたれがすこし低いんです.身長170cmのわたしが座って肩の高さまで来ないのです.シート調整は前後移動以外にダイヤルが2つあって,ひとつが背もたれの角度調整,もうひとつが高さ(座面の角度)調整なのです.この高さ調整をするとシート全体が上を向いていくのがおもしろい.いい加減なポジションで座っても運転できてしまうのだからATは恐ろしい.
背もたれの上にはヘッドレストがあって高さを調整できるのですが,外から見たときにヘッドレストを含めたシート高が低いほうが室内は広々として見えますね.逆にアルファ155に背の高いバケットシートを入れると狭苦しく見えます.
いえ,BXの室内が広く見えるのはなぜかと考えていたんです.
ひとつには窓の下端が低く取ってあることと(ヘッドレストがあるとはいえ)シートが小さく見えることがあるでしょう.窓といえばCピラーの黒い部分もスモークガラスになっているのです.窓が広いと「明るいのはいいけれど夏は暑いぞ」と心配になるのですが,このBXにはリアに左右2分割のサンシェードが装備されています.わたしは後部座席に家族を乗せることがあるのでシェードを上げた(閉めた)まま乗っています.
先日,子供たちをBXで迎えに行ったとき「あ,チャイルドロックは付いてるのかな」.我が家では次男が座る右うしろのドアは内側から開けられないようにしているのです.みるとちゃんとロックレバーが付いていました.
「それじゃパワーウィンドウのロックは?」.ロック機能は付いていないようですが,リアのウィンドウスイッチはセンターコンソールのうしろ寄りにあって,子供がシートベルトを締めた状態では手が届きません.考えてあるみたいですね.
子供たちに「このシトロエンはリトモの代わりに来たんだよ」と話したら長男が「どうして?」「このクルマに毎日乗って思ったことを文章に書くんだ」「あ,ぼくも書いてみたい」「書けたら家族の声として紹介してあげるよ.たとえばリトモとかアルファと比べてシトロエンはどう思う? かっこいいとか速いとか,色が好きとか嫌いとか」「格好でも色でもアルファがいちばん好き.つぎがリトモで,つぎがコレ,あ,でもミニも好き.だって空を飛べるもん」「つまりシトロエンはビリなのね(笑)」.