BX REPORT No.11
連休に大阪まで帰省しました.わたしにとってBXでの初めての高速走行です.

■ いざ大阪

帰省するまえにルッソで点検です.BXがわたしの元へ来たのが 50,600km のとき,51,000km になってオイル交換してもらいました.ドレンボルトは2本並んでいます.ついでに下回りをチェック.プラグの焼け具合も良好.

午後8時,荷物を積み込もうとして「トランクは155のほうが広いぞ」.リアトレイを外せばともかく,通常の状態ではBXのトランクスペースは特に広いものではありません.「リアシートを倒せば」という可能性を残すハッチバックです.

さあ家族を乗せて出発.と思ったら駐車場の出口でストール.ルッソから戻って3時間なので(エンジンの冷え具合が)中途半端な状態ではあります.シフトレバーをPレンジに入れてセルを回すのですがかかりません.ようやくかかったものの不吉な出発になりました.この先なにも起こらなければよいのですが.

夜の移動は「渋滞を(すこしでも)避けるため」「日中の暑さを避けるため」「子供たちの喧燥を(寝かせて)避けるため」という理由からです.夜中の運転は好きではないのですがメリットのほうが大きいのです.

名神高速に乗ってしばらくは走行車線を行きます.100km/h 程度で巡航するには快適.エンジンにも運転にも余裕があります.「BXは直進安定性がすばらしい」と聞いたことがあるのですが「すばらしい」とは思いません.ふつうです.

交通量は多いものの渋滞もなく順調に進みます.途中追い越し車線に出て +20km/h くらいで走らせてみたのですがこのあたりがクルージングの限界.4人乗車ということもあるけれど,上り坂になるとスピードが落ちます.

非力な感じは拭えないけれど,このクルマの性格から考えれば十分な動力性能だといえるかもしれません.そこそこ快適に人と荷物を運ぶクルマ.だれも「速く」運ぶとはいっていません.

途中雨が降ってきましたがレインXのおかげで視界も良好.ワイパーもサクサク動きます.とくにトラブルもなく実家に到着.ここまでの燃費はリッター10kmでした.

■ 耐久試験

名古屋への帰路も夜中に走ることにしました.名神の渋滞を避けて名阪経由.天理料金所の渋滞を抜けると山越えコース.登坂車線に入ることはないものの,上りでは走行車線をおとなしく走り,下りになると追い越し車線に入ります.

交通量が多くて流れが遅いから追い越し車線に入ることもできましたが,流れの速い高速道路で追い越し車線に出るのは勇気が必要です.そこが非力なクルマのつらいところ.パワーに余裕があるに越したことはないというのが本音です.

途中,メーター類や警告灯にも注意していたのですが異常がなく「メーターが壊れてるのかな」と心配になったほどです.(笑)

無事名古屋に到着し,往復400kmを走りました.「だからこの先もトラブルがない」とは言えませんが「そのクルマのことを知っているメカニックさんが手を入れた個所は当面心配する必要がない」ようです.問題が起こるとすれば「やり残した個所」か「見ていない個所」でしょう.

同乗していた妻の感想はつぎの2点.

  1. 遮音性能が低い
  2. 眠りにくいシート

これらはいずれもアルファ155と比べての話.1は走行中,車外の騒音が耳についたということで,2はヘッドレストの高さが足りないのと形状が頭をあずけるのに合わなかったのです.単に「枕が変わったから」眠れなかっただけかもしれません.子供たちはいつものチャイルドシートだったのでぐっすり眠っておりました.

シトロエンもこだわると奥が深そうですが,わたしにとってBXは気負わずに乗れる実用車.今回,帰省の足としても使えることを証明してくれました.有り難いことではあるのですが,BXは憎らしいくらい飄々としたクルマです.