クルマは好きだけどクルマより大切なものもありますし,そのクルマを自分のなかでどう位置づけるかによって乗り方や扱い方は変わってくるのです.
- ■ 暖機運転
- 始動時のアイドル不調がレポート開始直後よりもひどくなってきて乗りにくい思いをしています.本来であればアイドルアップするはずなのにしないのですから乗りにくいのは当然.右足で調整して乗ることはできるのですが「気楽に乗れる実用車」としては神経をつかいたくありません.
実際にはアイドリングが安定するまで「暖機」して待てば乗りやすくなるのでしょうが(リトモでもそうだったように)わたしは「暖機運転」を心がけています.
「キャブ車は暖機しなくちゃだめですよ」と言われますが,ほんとうにそうでしょうか.わたしも真冬には「暖機しないと動けない」クルマに乗っていたことがあります.選択の余地はありませんでした.でもリトモもBXもエンジン始動直後でも走り出すことはできます.だったら走りながら暖機すればいい.インジェクション車であればなおさらです.
「暖機したほうがクルマにはいい」というのならわかります.わたしにとってクルマがいちばん大切であればそうします.でもわたしは面倒だし,余計な排気ガスも余計な騒音もばらまきたくありません.
わたしがひっかかるのは「こうしなくちゃいけない」と断言されることであり,暖機しないのをみて「クルマを大切にしていない」と判断されることなのです.人それぞれの「大切にする方法」があるはずで原理原則論はなじまないと思います.
BXがレポート車だろうが個人の所有車だろうが壊したくないし大切にしたい.だけどBXは「実用車」だという位置づけでレポートしています.だからわたしの考える「実用車としてあるべき姿」で働いてもらうつもりです.BXは期待に応えてくれるでしょう.
- ■ レミング
- 帰省の渋滞ではATがラクチンでした.「ATは渋滞のためにある」と確信しました.(笑)
ATにはATの乗り方や楽しみ方がある.それはわかったのですが「ATはコワイ」と思うこともあります.
「そんなことするはずがない」といってもブレーキとアクセルを踏みまちがえたり,後退するつもりでアクセルを踏んだら前進して命を奪ってしまったという事故があとを絶ちません.
妻いわく「MTでもあるわよ.出発しようと思ったらバックしたり(笑)」.それでもMTはクラッチをミートした瞬間にまちがいに気づくと思うのです.ATで急発進したらまちがいに気づいたときには手後れかもしれません.
緊張感もなく快適にのんびりと運転できるクルマもいいものですが「それでいいのかな」と疑問を感じることもあります.クルマがクルマらしく存在するためには,それを生かす環境が必要になります.つまりクルマは社会に生かされているのであって,それを忘れると自分の首を締めることになりかねません.
ここでわたしはBXというクルマをレポートしているのですが,ふとBXがレミングに見えることがあるのです.