DD6は高級車なのでしょうか？

いろんな話を見聞きしていると，DD6はよほど高級感のある走りをするらしいのですが，わたしにはいまひとつピンと来ていません．潮が満ちてくるようなパワーフィールとか，雲の上を行くような乗り心地とか，ひょっとしてあのDD6はヤレてきているのでしょうか．（おいおい）

「あれが高級感なのだ」と言われれば「そうなのか」と思うしかありませんが，わたしはあれがDD6の「持ち味」なのだと理解しています．高級も低級もありません．はっきりいって古臭い持ち味だと思います．でも，そこが魅力でもあるのです．

「高級車＝高価＝最高のクルマ」だと思い込んでいないでしょうか．

たしかにDD6はお金がかかっています．それは誰の目にも明らかです．V12エンジンを見ても「必要かどうか」という基準で作られていないという意味ではたしかに「高級車」です．でも，それがすなわち「最高のクルマ」であることを約束してくれるわけではないと思うのです．

高級ではなくても，わたしにとって最高のクルマはスーパー７かもしれません．（笑）

誰かが「これは最高のクルマだ」と言えば最高になるわけではないでしょう．だから，それは自分の目で確かめてみる必要があるとわたしは考えます．DD6にぶら下がっている値札や謳い文句と自分のかけている色眼鏡を捨て去ったときに見えるものがそのクルマの真の姿なのです．

高級車はハッタリが効きます．でも，ハッタリだけじゃ寂しいですよね．クルマが主人で自分が従者になってしまいます．趣味で乗るならクルマに乗せられていてはいけないと思うのです．自分のライフスタイルの中にダブルシックスの居場所がある人はそう多くはないでしょう．30代で乗るのは勇気が要るでしょうし，乗っても楽しめないかもしれません．

まだ結論は出せませんが，ボディサイズと燃費を気にしなければダブルシックスは非常にいいクルマです．

3,000rpm以下でフワーっと流すだけのクルマだったら「退屈で年寄り臭いクルマだ」と一蹴していたかもしれませんが，踏めば応えてくれることがわかったので，わたしの評価はぐっと上がりました．

あなたにとって最高のクルマって何ですか？