年が明けて大阪から名古屋へ,最後の高速道路.寒波がやってきたので雪が心配です.

■ 最後のドライブ

大阪は朝から快晴で,日差しが暑いくらいだったのですが,名神高速の彦根あたりから雲行きが怪しくなり雪が舞い始めました.夏タイヤのダブルシックスでは雪が積もったら怖いです.伊吹から関が原にかけてはかなり降ってきて除雪車が出動した様子.クルマの流れが遅くなります.

流れが遅いといっても高速道路ですから80km/hくらい出ています.前車が急ブレーキを踏んでもいいように車間を開けるのですが,ブレーキを強く踏むには,かかとを支点にアクセルと踏み替えているようではダメ.つま先ではなく,かかとを床から上げて右足の膝でブレーキペダルを押さえるつもりで踏んだほうがいいでしょう.

強風だったのですが,さすがに重量級なので風でふらつくこともなく安定した走りを見せてくれました.重さがメリットになることもあるわけです.

ダブルシックスの乗り味をひと言で表すとヌルヌルした感じ.

「なんじゃそれ?」と訊かれてもこれは説明できません.そう感じるのです.それがジャガーに共通の感覚なのかDD6特有なのかはわかりません.

この車両に関してはトラブルは皆無でした.不安に感じる部分もありません.ワイパーブレードを交換したほうがいいと思う程度です.

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ダブルシックスは最高のセカンドカーです.

ふだんは自分だけのためのクルマがあって,それを足にしているけれど,家族と出かけるときや人を乗せるときはダブルシックスで,というのが理想的.このレポートのように1ヶ月に2,000kmも乗るようなクルマではないでしょう.

宝塚ファミリーランドの向かいにある但馬屋(焼肉レストラン)へ家族で出かけて,店を出るときには表にDD6が回してある.こういうシチュエーションではジャガーが映えます.演出が巧い.うしろにジュニアシートが並んでいるのも微笑ましい.(笑)

馴れてしまえば取りまわしの難しいクルマではありません.のんびり街中を徘徊するのも悪くはない.思い切って踏まない限り,爪を出すことのないクルマですからきわめて楽チン.同乗者もなごやかな雰囲気.ゆったり,ほんわか走らせるのがよろしいようで.

ストイックなライトウエイトスポーツも好きだけど,豊かな気持ちにさせてくれるセダンも好きです.中でもダブルシックスはちょっと贅沢な気分に浸らせてくれるクルマでした.

短い間だったけれど,楽しい時間をありがとう,ダブルシックスくん.