「ダブルシックスはどうでした?」と訊かれてもひと言では答えることができません.

■ 岬めぐり

No.1の疑問に対する答えは出ました.

▼ DD6は普段の足として使えるのか
ボディは長いけれど思ったよりハンドルが切れるから都内の狭い道でも大丈夫.足としても使えると思います.
▼ 12気筒は必要なのか
必要かどうかではなく,これはダブルシックスの個性です.
▼ ジャガーに貫禄負けしないか
もうすこし気難しいクルマかと思ったけれど,素直なものです.自分がジャガーの雰囲気に飲まれずに楽しめればまったく問題ありません.意外に気軽に乗れる高級車かもしれません.

フルサイズのセダンに乗るのは,わたしにとって岬の突端まで旅するようなものでした.「セダンを極める」ための旅であればと,ちょっと古いジャガーの中でもいちばん良い車を手に入れてきたのがEワヤマさんでした.

このレポートは岬めぐりの日記だったわけです.ドキドキすることもあって,なかなか楽しい旅でした.機会があればまた行ってみたいとは思いますが,今はそこで暮らしたいとは思いませんでした.でも何年か経ってからこのレポートを読み返したときにどう思うかわかりません.

またALFA164に乗り換えて高速道路を走ると「DD6のどっしりとした走りもよかったな」と思います.ダブルシックスには良い意味でのマイペースが在りました.周囲に左右されない主体性のようなもの.それがドライバーのそれと重なったときに最高のクルマになるのです.

さて,つぎはどの岬をめぐりましょうか?(笑)