■ 軽いクルマ
仕事柄、色々なクルマに乗る機会がありますが、今日はシトロエン・サクソのカップカーに乗りました。そのまま「サクソ・チャレンジ」にエントリーできる競技車輌です。内装は何もなくて強いて言うならロールゲージが良い感じの雰囲気を感じさせます。真っ白な中に真っ赤なバケットシートが格好良く見えて仕方ありません。助手席もオプションでしたが付けれると言う事なので頼んでおいたのです。ちなみにヘッドライトもオプションでした。(笑)
LOTUS ELISE 340Rも軽い部類のクルマだと思いますがサクソカップカーも軽いです。800kg台に145馬力です。
■ カップカー
KILLスイッチをオンにしてキーを捻らないと掛からないなんて本格的! 取扱い説明をざっと読んだところによると2回くらいアクセルペダルを奥まで踏み込んでから掛けろと書いてあります。ホントかなぁって感じで指示に従い掛けてみます。拍子抜けするほどあっさり掛かってしまいました。(この儀式は必要無かった)
エンジンが掛かって初めてフロアカーペットの重大な役割を認識できます。340Rとなんら変わらない騒がしさ。なんだか気持ちがワクワクしてきてしまうのが分かります。排気音も同じくらいですから私には気になりませんが少しアクセルを煽ってみるとすごく大きな音! これは一般道を走るのなら改善する必要がありそうです。もちろんサーキットならば最高に楽しい音で走れる音が出ているのです。
もちろん足周りも交換されています。いわゆるペタペタって言う感じでしかもガチガチというセッティングです。スリックタイヤを想定したセッティングに近いのがその理由です。タイヤはミシュランのSXーGTをロードタイヤに選んでいますがサーキットや山道に持ち込むならSタイヤは絶対条件になると思います。
■ シビアなブレーキフィール
ウォームアップが終わったので発進させてみます。強化クラッチ?風の繋がり方でスパッと繋げる乗り方を要求してくるところがカップカーを感じさせ、最初に警告を伝えると言う感じです。そのままアクセルを踏み込んでみると一気に加速します。レブリミットを4500回転にしていますがあっという間に吹き上がってしまいます。加速の感じはエリ−ゼの加速に似ています。軽さを感じる瞬間です。
初めて乗るクルマで最初に知りたいと思うのはブレーキのフィーリングなんです。これはクルマを速く走らせるのはアクセルを踏めば良いのですから心配しなくてもできそうですが、ブレーキは違うと思うからです。止まれないという事は動かない事より深刻な問題に発展します。
走り始めて2速まで引っ張って軽くブレーキテストをしてみます。と、その瞬間スキール音とともにフロントがロック! 普通ではダメだと伝えてきました。ロックさせないでブレーキを効かせる感覚を掴むには乗り込まないと無理そうな感じがするほどシビアな感じがします。ただし一つだけ気になるのはブレーキの前後バランスのレバーがあるんですがそれに関してまだ理解できていない状態なのです。
■ 私のテストコース
ふだん何気なく走っている道が個人的には最高のテストコースだと思っています。サーキットコースを毎日通勤の途中で使う人は日本にはいないと思うのでサーキットインプレッションはあまり気になりません。私は自分のお気に入りの市街地コースを何パターンか持っていて、色々なクルマでそこを走っていますので比較が楽しめると言う訳です。
その中から今日はコーナーリングを比較するコースを選んでみました。一般道の法規の範囲でどのくらいのレベルかを知りたいのです。走り始めてコーナーをいくつか走り交差点とかも経験してみてわかったのですがカップカーに一般道は少し違いました。やはりカップカーが生息するのはサーキットなのだと理解できました。そのくらいのレベルで仕上がっているのですから勿論切れ味は鋭いです。少しだけ速めのスピードで走った時に垣間見たクルマのポテンシャルはここにあらずでした。本来のその性能を使う事は一般道では他の人に対して迷惑になりかねません。
340Rでもサクソカップカーでもその性能を堪能したいならサーキットへ行く必要がある事をテストコースは教えてくれました。
340Rのほうがよりロードカーに近いと感じられたのは、サクソの大きな排気音とシビアなブレーキフィーリングによります。見た感じはどちらも一般道を走るには少し気が引けると言う部分で共通していますがフィーリングは違います。今度は2台をミニサーキットに持ち込んでみたいと思いますがどちらも乗る機会が少ないのでならしが終わるのは21世紀かもしれません。