昨日ご紹介したALFA147セレのミッションケースです。 写真の黄矢印の部分にシフトロッドが入って、ギアに応じて前後に動く仕組みになっています。 | |
これがシフトロッドです。 本来ロッドに固定されているはずのスリーブ(黄矢印)が動くのです。その下に溝が切ってあって、そこにCリングがはまっていなければならないのに砕け散っていました。その破片を並べたのを見てメカニックは「これはCリングじゃないか!」と気づいたのです。 1〜2速はロッドを「押す」、3〜4速は中立、5速とバックは「引く」のですが、引いたときの位置がずれてしまってギアを入れることができなくなっていたようです。 | |
Cリングをはめて組み直す前にミッションケースのシール剤をきれいに剥がしているところ。こういう下準備に手間がかかるのですが手を抜くことはできません。 あとでメカニックと話していて「バックに入らなくなったセレスピードって他にもあるんじゃないですか」「そういえば、昔そういう話を何度か聞きましたね」「それはどうやって直したのでしょう」。ひょっとしてアッセンブリー交換?(苦笑) セレスピードは弱点(文字通り、弱い部分)もありますが、その点を理解して乗れば恐れる必要はありません。 完成した147はミッションを組み直したおかげでシフトチェンジもスムーズになりました。めでたし、めでたし。 |