このレポートをはじめて2ヶ月が過ぎました.BXに乗っていると「奥さんのクルマですか?」と聞かれます.シトロエンって女性向きに見えるのでしょうか?
- ■ バネ仕掛けのBX
- 長距離を走ることがないので「バネ仕掛け」がどこまで通用するかわかりませんが,いまのところBXは快適です.発進後すぐにクーラーをつけることもできます.これは以前の状態からは想像できないことです.
クルマってかゆいところを掻いてやることができれば機嫌を直してくれます.それが孫の手でも金槌でも掻くことさえできれば結果オーライです.(笑)
BXが機嫌を直してくれるとわたしもうれしい.
自分で手を入れれば「乗せてもらう」のではなく「いっしょに走る」ことができます.10年物を楽しむには「譲り合いの精神」がたいせつ.こちらの要求を一方的に押しつけるのではなく相手(クルマ)の事情も考えて妥協することも必要だと思います.
レポート車として問題のないようにして渡されているわけですから,すこしくらい具合が悪いからといって工場に差し戻すのは(故障でない限り)抵抗があるのです.それにレポート車は壊さない限りイタズラ(実験)したって「これもレポートのため」という大義名分が味方.こんなチャンスを逃す手はありません.
フランスのビザ代わりに「色が気に入ったから」と手に入れたBXはレポートも適当に流しておしまいだろうと思っていました.でもささやかなトラブルをきっかけにBXとの付き合い方を見直すことができました.「ぼくのことをちゃんと見てよ」というBXの声だったのかもしれません.
- ■ 油断大敵
- 翌日はどしゃぶりの雨.BXで出かけようとエンジンをかけてAレンジに入れた途端ストール.もう一度やってもおなじ.いままでと様子がちがいます.カブってしまってなかなかエンジンがかかりません.「アルファで行こうかな」とも思ったのですがここでくじけてはいけません.
最後は無事出発することができました.バネのおかげでストールしにくくなったものの,エンジンをかけるのがむずかしくなりました.翌朝は晴れ.1回目の始動ではかからないのですが,2回目に煽ってやればかかります.これがいつもの調子です.前日の不調は雨のせいだったのかしらん.
どしゃぶりでも一旦走り出してしまえば問題ありません.じめじめしているせいでフロントグラスが曇ってしまうのをクーラーで飛ばしながら走ります.リアシートは(座ったことがないので)わかりませんが10年物としてはまずまずのベンチレーションではないでしょうか.
BXはイグニッションスイッチを切ってもライトが消えません.先日もスモールライトを消し忘れてクルマに戻ろうとして「あれ,右が切れてる」.というわけで右のポジションランプを交換しました.メインバルブの下にあるソケットを引き出して電球を差し替えるだけ.いたってカンタンです.
オリジナルのポジションランプは 12V 4W だったのですが,買ってきたのは 12V 8W.右目のほうが明るいのはご愛敬.(笑)