朝,一発でエンジンをかけることができるようになってきたのですが,そのためには思い切って回転を上げないといけないのでかなりやかましい.はやく春が来ないかなあ.
- ■ 雨の日のリトモ
- 夕方から雨が降り出しました.今夜はEワヤマさんと会う約束があります.
ワイパーを動かすと2本の細いブレードがカッコカッコと窓を拭きます.自宅からルッソまでは住宅街から東山を抜けて郊外へ向かう道.信号を右折したり,左折したり繰り返すうちに「なんか変だぞ」.いつもとおなじように運転しているのにステアリングを切った状態でアクセルを踏むと前輪が滑るのです.
ルッソの近くの交差点で右折するとき,ほぼ曲がりきったところで2速でアクセルを踏んだら「あれ,前に進まない」.トラクション不足というよりタイヤが死んでます.低いギアで踏むとグリップしません.
ふだんの足として長く乗るならタイヤは交換しなければなりませんね.雪が降ったら155のタイヤチェーンを巻けばいいと思っていたのですがあきらめたほうがよさそうです.
- ■ リトモ TALK こぼれ話
- 前回の『リトモ TALK』のために夜,ルッソに立ち寄ったところ「出ましょうか」とデニーズへ向かうことになりました.
Eワヤマさんが足に使っているシビックのエンジンをかけるのを待っていたら「かえっこしませんか?」「どうぞ,どうぞ.でも滑るから気をつけてくださいね」とキーを渡してシビック Felio に乗りました.右ハンドルのオートマチック.やけにシートが遠い.ふんぞり返って運転してるんだな.ライトをつけてDレンジに入れて...乗用車ってどれもおなじように作ってあるから戸惑わずに済むんですね.
リトモのあとについてスタートすると「うわ〜,なんてスムーズなんだ」.ステアリングも軽いし,アクセルを踏むだけでシュイ〜ンと走ります.エンジン音よりもロードノイズが耳につきます.ブレーキもちょっと足を乗せただけでカクンと効くし,いまさらながら「なんでリトモなんかに乗ってるんだろ?」と疑問が湧いてきました.
リトモの後ろ姿はバンパー位置が低いから重心は低く見えるのですが背が高い.リアの FIAT ABARTH エンブレムも白くくすんでいるし,知らない人にとってはただの小型車にしか見えませんね.じきにデニーズに着いて駐車場に入れます.シビックは車庫入れもラクチン.でも後方視界はリトモのほうがいい.リトモのところへ行ってキーを返します.Eワヤマさんいわく「コーナーで滑ったらまっすぐ飛んでいきそうですね」.
テープを回しながらコーヒー片手の TALK になりました.
その様子は No.8 でお伝えしたとおりなのですがこぼれ話もいくつかご紹介してみようと思います.
わたしが1週間でリトモのリズムを見つけてしまったので「リトモよりも難しいクルマを出そうとすると急にむずかしくなるんです」.10年前だからこの程度で済んでいますが,これが20年前のクルマになると「あら探し」をしたらリトモの3倍くらい出てきそう.すると「なんとかなるだろう」と遠出するのはむずかしくなります.時間どおりに着けないと困るときには使えません.
またリトモの納車整備をしたといっても「ほんとに基本部分しかしてませんから必要になればもっときちんとしなければならないでしょうね」.そのあたりはすこしずつ手を入れていく楽しみとして取っておけばいいでしょう.
この春でルッソがオープンして2年.「まだ2年なのか」とも思うし「もう2年も経つのか」とも感じます.
Eワヤマさんは「楽しむ」ということにすごく貪欲だから,ただクルマを売って直してというルーチンワークにはまることを嫌います.今回の長期レポートだけでなく,他にもいろいろと企画を考えているようです.実際には10個考えて1つか2つ実現すればいいほうなのですが企画しなければ始まりません.
わたしはあとで知ったのですが,東海版輸入車情報誌『エンツォ』という月刊誌が『GOO WORLD』と名前を変えて出てきたのですが,それにEワヤマさんが鈴鹿サーキットをGTVで走った印象だとか,長屋さんの155に関する話などが掲載されていました.
Eワヤマさんが個人的に乗りたいクルマは日替わりなのですが(笑)「いま好きなクルマを買っていいって言われたらCLKが欲しいですね」.ベンツの新しいクーペですね.あれはわたしも好きです.ああいうのをさりげなく実用車として使ってみたい.
「それといままで乗るチャンスがなかったんですけど,今年は一度フェラーリに乗ってどんなものか見てみたいんです」.これは以前から言ってることなのですが,どうも本人が心底乗りたいと思っていないせいかクルマが寄ってきません.(笑)
わたしはというと,いまCLKだのフェラーリだのと言われてもリトモで10年前にトリップしてしまっているのでピンと来ません.155に乗りながら「つぎはアルピナかマセラティがいいな」なんて考えていたこともありますが,結局歴史をさかのぼることになりました.「2桁万円代」で楽しめるわけですから気楽です.この気楽さが「100泥」のメリットのひとつですね.