1週間リトモに「毎日乗って毎日書いた」節目としてEワヤマさんと対談してみました.

■ リトモ TALK
No.7 までごらんになってどうでしたか?」
「予想外にクルマの特性をつかむのが早くなってましたね」
「ええ,わたしも予想外でした(笑)」
「ぼくが2〜3回乗ってみてちょっと曲がった道で自分のペースで走らせたときに”これがリトモなんだな”と思ってはいたんです」
「Eワヤマさんはそういうのを直感的につかみますものね」
「最初 hisata さんがどこに目を向けるかなと思ってたんです.たとえば古いとか信頼性の部分とか.でも初めのほうで信頼してもらってるからそういう部分は深くは考えないだろうと思ってたんです」
「そうですね,考えてもわからないことは深くは考えませんね」
「だからリトモのいちばん大事なところ,つまり楽しく乗るコツにどれくらいで気づくかなというのを楽しみにしてたんですけど,あっという間に気づかれちゃったからもう終わってもいいかなって(笑)」
「リトモの楽しさを見つける自信はあったけれど No.4 に書いたリズムに気づいたときはうれしかったですね」
「そうして気づいたことを伝えてあげられるかどうかは言葉にできるかどうかじゃないですか.ぼくはかなり時間をもらわないとうまく伝えてあげられないけど,hisata さんは早くに”リズムなんですよ”という言葉が出てきたのでぼくもうれしかったです.いずれ気づくとは思っていたんですけど,気づくためのアシストが要るかなと思ったらドリブルで持っていってゴールした感じですね(笑)」
「リトモが来る前は考えようがなかったけれど,納車されたら即”楽しみ探し”をする体勢に入ってましたね.基本整備は押さえてあるわけだから余計な心配をするよりは楽しむべきだろうとそれしか眼中になかった.実際にはタイミングよくリトモを走らせるチャンスに恵まれたこともあります」
「だからこれから先はリトモだからと構えるんじゃなくて,ああいうクルマとの付き合いが客観的に見れるようになると思います.最初は半年とか言ってたけど半年も乗ったら飽きちゃうかもしれませんね」
「3月の走行会がイベントとして控えていますけど,それを除いてもリトモについて書くべきことの50%は書いてしまったような気がします」
「ええ,書きましたね」
「最後に耐久テストという部分が残るけどそこは時間がかかりますよね.でもそれはわたしがやらなくてもいいんじゃないかという気もします」
「ちょっとドキドキしたのは,リトモレポートは完成しましたねってふたりで納得したら耐久テストはぼくなのかなって(笑)」
「それは無理でしょう.長屋さんがいるじゃないですか」
「じつはそう思ってます(笑)」
「長屋さんはルノーファンだけどリトモは楽しめると思いますよ.なんて勝手なこと言ってていいんですか?(笑)」
「個々のクルマが持っている核みたいな部分にどれだけ近づいていけるかがクルマに飽きてしまわないためのコツだと思うんですけど,そこにたどり着いたらモディファイという方向もあるし,理想とするコンディションを維持する方向もあります.あるいはそのクルマを通してまったくちがうものを見てみるとか」
「それはわたしがこれまで155を通じてやってきたことだから楽しみ方はいくらでもあるのはわかります.想像力の問題ですよね」
「そのクルマが棲むのにいちばん適した場所を見つけることができれば楽しく付き合っていけるんです.これが大原則で,それを見つけようと思って乗っているかどうかなんです」
「これまでEワヤマさんにいろんなクルマを見せてもらいながら教えてもらったことが今回のリトモレポートでも生きているんです.あるクルマの良いところを見つけようとしたら色眼鏡を外して素直な気持ちでクルマに向き合うことが大切ですね.わたしもリトモはもっととんでもないクルマかと思っていたらそうでもなかった.乗ってみないとわからないものです」
「リトモレポートでも,ジュリアレポートでも,そのクルマのどこがいちばん楽しいのかということをさらけ出してあげることが大切だと思うんです」
「横山さんにもジュリア・クーペのどこが楽しいのかを見つけてもらいたいですね.一般論ではなく横山さんの言葉で教えてほしい」
「リトモの楽しみ方は見つけたわけですけど,これから日常の足として使うなかでまたちがったリズムも見つけられないかというのが楽しみですね」
「時々思うんですけど,わたしはEワヤマさんの言わんとするところの代弁者じゃないかって.それを自分なりに消化して,自分の言葉で懇切丁寧に説明してるような気がします.わたしを広報担当にしたのは正解ですね.手間が省けるでしょ?(笑) さすがに1週間ではまだわたしもよくわかってません.つぎは1ヶ月サイトでじっくりと,でも構えずにリトモと付き合ってみます」