RITMO REPORT No.13
発進時に1速に入りにくくなってきました.2速に入れてから再度試してうまくいかず押し込むしかないことがあります.

■ リトモの燃費

2回目の満タン給油の燃費はリッター6.5km.一部高速も走りましたから街乗りではリッター6km,高速ならば9kmというところのようです.155のほうがやや燃費がいいし,SUシングルキャブのミニは街乗りでもリッター12kmほど走ったのですが,横山さんいわく「ツインキャブだから燃費は落ちますよ」.ジュリアのリッター3km台よりはましですね.(笑)

リトモが納車されて600km走りました.これでタイミングベルトの慣らしは終了で 4,000rpm リミットは解除です.といっても様子を見ながらすこしずつ開けていきましょう.

そこで気になりはじめたのが 2,000rpm 手前の息継ぎ現象.2,000rpm というのは常用域だからここで吹け上がりがひっかかるのはうっとおしい.ふだん回転計など気にせずに走っているとぎくしゃくした印象を受けてしまいます.

息継ぎ対策について No.7 で長屋さんに聞いたときはフルトラと絡んでいるために簡単ではないような話でしたが「楽しく乗る」ためにはタイヤ交換につぐ懸案です.

キャブ車と聞くと「なんていう古いクルマだ」「キャブのほうが好き」と反応が分かれそうですね.わたしは理屈よりも実体験に基づいてしゃべるのであくまで「いまの考え」でしかないのですが,おそらくキャブレター車の長所は,

  1. 気温や気圧に応じて調整が可能
  2. コンピュータのようなブラックボックスではない
  3. 吸気音がいい

対するインジェクション車の長所は,

  1. 気温や気圧に応じて燃料噴射量は自動調整
  2. だから冬の朝でもエンジンは一発始動
  3. だから(原則として)いつでもどこでも安定している
  4. だから燃費がいい
  5. 一般に吸気音が静か

こうしてみると「機械式」と「電子制御」のちがいに見えますね.キャブは調整が必須である反面「調整が可能」であり,インジェクションは調整が(原則として)不要な反面「調整が不能」でECUが壊れたら交換しなければなりません.こうしてみるとキャブレターからインジェクションへの移行は時代の要請であり自然の成り行きだったように感じます.

でも,わたしはどちらが優れているかという結論を出そうとは思いません.それぞれの特徴を理解して短所を補い,長所を楽しもうと思います.

■ 暖機短縮作戦

いまでは朝一番の始動も一発でできるようになって「いかに暖機時間を短縮するか」を試しています.

一旦 4,000rpm 近くまで回さないとストールするのですが,2,000rpm まで回転を下げてもストールしなくなったらスタートです.ここまで1分.当然アイドリングは不安定ですから曲がり角でギアを抜いたときも軽くスロットルを開けておきます.ぎくしゃくするとミッションに負担がかかりそうだからできるだけゆっくり走ります.住宅街の一方通行ですからうしろからクルマが来てもお構いなしの安全運転.当然アクセルから足を放すこともあるのですがストールはしません.毎日乗っているせいか,思ったよりは安定しています.

「キャブ車は暖機を十分に」というセオリーには反するわけですが,こちらの事情に合わせてもらいたい部分もあるのです.われながら無茶だと思いますが,朝晩の出し入れは「やかましいからできるだけ早く出すようにしています」という姿勢を示したいわけです.

エンジンが暖まってチャンスがあればちょっと踏んでみるのですが「いかにもFF」という感じがします.前輪で引っ張っているのがステアリングからも伝わってきます.前脚だけで走っている馬みたい.

155ではとくに意識しなかったのですが,リトモは「前輪で走り」「前輪で曲がり」「前輪で止まる」ように感じます.実際にはサーキットを走ったときに実感するのでしょうね.

リトモは振動が激しいからサーキット走行前には各部の増し締めとブレーキの点検はしてもらおうと思います.