RITMO REPORT No.15
リトモに毎日乗っていればなにかしら感じることがあります.でも明日は出張で不在なので乗ってやることができません.

■ もっと光を!

No.12 で横山さんのジュリアと走りに行ったときのこと.「リトモのヘッドライトは暗いですね.スモールランプかと思いました.ジュリアはシールドビームをハロゲンに換えたら明るくなりましたよ」.

そこまで言われたら意地でもなんとかせねばなりますまい.

長屋さんに電話して相談したところ「あの頃のクルマはリレーが付いていないから電圧降下があるんですよ.リレーを付ければよくなるけれど”50W で 100W 相当の明るさ”というバルブを売ってるからそれに換えるのがいちばん早いでしょう」.

ルッソのすぐ南に「ハイエース」というホームセンターがあります.カー用品もそこそこ置いてあるので探してみました.リトモの取扱説明書を見てバルブを外してみます.コネクタを抜いてゴムのカバーを外して,留め金を外すとスポっと抜けます.それを見本にしてカー用品コーナーへ.

12V 60/55W の「ノーマルバルブで 110/100W の明るさを実現」「リレーハーネス不要」「樹脂レンズでもOK」という PIAA WS1.これですね.2個組で3,980円也.

長屋さんに「これでいいんですよね」と確かめてから交換します.右のバルブを外そうとしたらコネクタにビニールテープが巻いてあります.「あ〜,コネクタが割れてるぅ」.プラスチックが劣化して崩壊したみたい.長屋さんも「これは国産用を流用するんですけど取り寄せには時間がかかります.とりあえずそのまま使っててください」.無事交換が済んで点灯することも確かめましたが昼間では明るさのちがいはわかりません.

外したバルブをみると右のバルブだけ新しい.コネクタが壊れたときにショートして切れたのでしょうか.そのクルマの状態から経歴を想像するのもおもしろいですね.

暗いといえば室内灯もおなじ.ハイエースで 5W のバルブを探したのですが同サイズのものが見つからず長屋さんに分けてもらいました.また室内灯のスポット球は155のスモールランプとおなじだったのでそれを使おうと思ったのですが,おなじ 5W で「より明るい」バルブを売っていたのでそれを買いました.

夜になってから試したら室内灯は確実に明るくなっていました.バルブ交換って簡単に気持ちよくなるものですね.

■ クルマの匂い

ルッソに寄ったついでにEワヤマさんとタイヤの相談をしました.

「Sタイヤも考えたんですけど,街乗りや雨の日を考えるとどうかなっていう部分が残ってしまうんです.メインはサーキットではないし,危険を減らすのがタイヤの役目なのに危険を増やしては意味がないですよね」.

サイズは 185/60 R14.最終判断はEワヤマさんに一任しましたが,おそらくブリジストンになると思います.「ピレリやミシュラン,グッドイヤーあたりは色々知ってるんですけど,お客さんに”ブリジストンもいいですよ”って聞いたのが気になってるんです.それにF1でも使われてますからね」.

その日もガレージにはいろんなクルマが入庫してきていたのですが,ふらっとリトモのところへ寄っていったEワヤマさんが「なんだかクルマの匂いがしませんか? ぼくそういうの好きなんです」.たしかにリトモのエンジンを止めて降りると匂いがします.あれもブローバイガスなのかなぁ.え,そういう意味じゃない?(笑)

朝一番にリトモに乗り込むと「クルマの匂い」がしますし,機械として洗練される一歩手前の雰囲気があります.

先日横山さんと走りに行ったときもリトモをみて「やっぱり毎日乗ってもらっているクルマは生き生きして見えますね.ルッソに入庫してきても車検切れで未登録だとクルマが死んでるんです.乗らないといけません」.

そろそろ帰ろうとしたら,Eワヤマさんがぽつんと「クルマって人を育てるんですよね」.

朝晩は寒いけれど日中は日差しが暖かくリトモに乗り込むと暑いくらいでした.あらためてボディの色を思い出して「こりゃ夏が思いやられるな」.でも,夏を乗り越えることができるかどうかも確かめたい.そうでないと本当の意味でのレポートは完結しないでしょう.