納車後かかった費用は適宜「RITMO家計簿」にまとめていきます.どうぞご参考になさってください.

■ 里帰り
懸案だったタイヤ交換のためにEワヤマさんがリトモを引き取って行かれた日,わたしは代車の CIVIC felio に乗って帰ったわけですが「なんてラクチンなんだ」と思いつつ酔ってしまいました.室内の「あの匂い」と「ふかふかシート」「ふわふわした乗り心地」の3拍子揃うともうだめ.たった15分がつらかった.

帰宅後出かける用事があって,いつもならリトモで出るのですが155を出しました.ちょっとステアリングの位置が高いけれど軽すぎると文句を言ってはバチが当たります.いちいち引き合いに出して恐縮ですが,CIVIC のパワステよりはスムーズだと思います.

155で走るとゴトゴト路面の凹凸が伝わってきますが,それでもリトモよりはまし.エンジンもスムーズに吹けるし,遮音もしっかりしてるから快適そのもの.2速でちょっと踏めばブォ〜ンと8Vユニットが楽しい時間を提供してくれます.帰宅後155のドアを閉めたらバタンっと剛性感があるんですね.リトモはバキャンっていう感じ.(笑)

リトモのタイヤ交換が済んだというので週末ルッソへ伺いました.「BRIDGESTONE の RE711 にしようと思ったら 185/60 R14 というサイズはなくて結局 RE710kai にした」そうです.みると RE710kai だからどうというのではなく「やっと新しい靴になったね」.横山さんは「ああいうタイヤを履くと日本車みたいで欧州車らしくないですね」.そういうものですかねぇ.

タイヤ交換前に長屋さんがリトモを通勤に使われたとか.「ステアリングのセンター付近はダルだけどちょっと切るとくっとフロントが入っていくね.それ以上切るとどうなるかわからんけど(笑)」.また「リアはリーフスプリングだけど悪くはないよ」.

それを聞いていたEワヤマさんが「ちょっと乗ってくるわ」.戻ってきてリトモのキーを渡されたのですが「以前 hisata さんが乗っていたクルマの進化を試してみませんか?」とキーの束を置きました.「なに,これ?」「わかりませんか? ミニですよ」「リトモは?」「ちょっとタイヤの皮を剥いておきます」.なるほどリトモに乗ってみたいわけね.(笑)

そういえばルッソの前に若草色のミニ・クーパーがありました.

じつはタイヤ交換のために預けた際にEワヤマさんに「わたしの知らないうちに2カ所以上いじっちゃだめよ」とお願いしておいたのです.そうでないとどこを換えたらどう変化したのかわからなくなってしまうからです.それを聞いた長屋さんは「せっかくリトモがあるから構ったろうかと思ったんですけどEワヤマからそう聞いていたからオイル交換だけにしておきました」.お手数をおかけします.

そういうわけでリトモが戻ってくるのは2日後になりました.長屋さんから以前お願いしておいた標準プラグ (NGK BP6ES) を受け取り,横山さんから F8 40 のアイドルジェット4本をお借りしました.折をみて順番に試してみるつもりです.

■ お茶会
その後みんなで夕食に出た帰り道,リトモを運転させてもらったらタイヤの当たりがソフトになっていました.いままではゴムが固くなっていたのが弾力が戻った感じ.やはりタイヤもサスペンションの一部なんですね.助手席のEワヤマさんは「さすがに毎日乗っていると慣れていますね」「やっぱり息継ぎが出ますね」「でも足で消しましたね」.さすがにEワヤマさんは鋭い.そう,消そうと思えば消すこともできるのです.

一旦ルッソに戻り「お茶でも飲みに行きますか」とEワヤマさんはリトモ,わたしはミニで出ました.SUキャブからインジェクション化された 1,300cc のミニはスムーズでよく走り,すごく乗りやすくなっていてびっくり.レストランに着いてバックで駐車スペースへ入れるときにあらためてコンパクトさに驚きました.隣に並んだ軽自動車が大きく見えます.(笑)

No.8 の「リトモ TALK」の続編をと思ったのですがテープを回さなかったので覚えている範囲でお話しましょう.

「ぼくはなんでも”ここをこんなふうにして”と言うだけなんです」
「わたしは”こんなふうに”するのにどうすればいいのかが知りたいし,そうしないとレポートのネタが尽きてしまうんです」
「ええ,わかります.だからぼくには(レポートは)できないんです」
「でもキャブに関してもとことん追求したいわけではなくて,息継ぎをネタにキャブをちょっといじってみたいだけなんです.オーバーホールまでしたら離脱するつもりです」
「ぼくも読ませてもらっていて”hisata さんはキャブに寄り道してるな”と思ってました」
「横山さんのジュリアも同じキャブだし,長屋さんを巻き込んでみようと思って」
「いいんじゃないですか.よそのお店や他の人がどう言ったとしても自分たちは自分たちが確かめたことをもとにして話しますから貴重なデータになります.そういう意味では hisata さんには感謝しています」
「いえいえ,わたしもリトモでは楽しませてもらっています.キャブひとつ取っても人によって言うことがちがうんです.それぞれの話のなかから簡単に確かめることのできることから実験して自分なりの結論を出していきたいんです.鵜呑みにするのは性に合わない(笑)」
「夏までの耐久テストですけど5月,6月で絶対に暑い日がありますからそこまで乗ればわかると思いますよ.それがわかってレポートが完結すれば欲しいという人に乗ってもらってもいいし,ルッソに置いておいてもいいです」
「でもリトモレポートが終わってしまうと寂しいですね」
「7〜9月の3ヶ月間は休んでもらって10月からまた乗ってもらおうと思ってるんです」
「それってクーラーが付いてないっていうこと?」
「そうです(笑)」
「座席の数は?」
「ふたつです」
「イヤな予感がするけど楽しみにしています」

最近Eワヤマさんは今まで以上に「ルッソらしいクルマ選び」にこだわります.おなじ車種でも最強バージョンを選ぶし,ボディ色にもこだわる.「より楽しめるクルマ」を探すためには妥協はしません.たしかに最強バージョンに乗ればあとで後悔することもないでしょうね.

翌日Eワヤマさんからこんなメールが届きました.

あれから少し走ってみて感じたのですが完全にタイヤが足周りを越えたのを感じました。かなりいいですね、ブリジストン。グリップから乗り味まで高いレベルで良くできています。なんだかすごくいいタイヤを履いた気がしてます。

コーナーでタイヤが踏ん張ってしまうのにサスが付いていけない感じがたまらなくいいですね。リトモが転倒する様な気がして思い切りは踏めなかったのが悔しいですが、あまり熱くなるといけないのでやめました。

リトモが楽しい時間を与えてくれるのを満喫してます。

相変わらずなにに乗っても楽しんでしまう人です.このレポートに関しても「愛情を感じます」というお便りを頂戴してうれしいのですが,わたし自身は愛情をもって接しているつもりはありません.リトモに楽しませてもらいたいからそれなりに気をつかっているだけです.釣りでもゴルフでもそれなりの成果を期待するなら道具も大切にするでしょ?